ドローンコラム

ドローンの電波法あなたは正しく理解していますか?

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ドローンを飛ばすに当たって航空法以外で重要な法律の一つに電波法があります。電波を使って通信しているドローン。知らないうちに電波法違反になるなんてことも・・・・。電波法を正しく理解するためのコラムまとめました。

250万円払ってもらいます

電波法違反は最悪の場合「5年以下の懲役または250万円以下の罰金」になります。これは「重要無線通信妨害」の場合ですが以下のように記載されています。

第108条の2 電気通信業務又は放送の業務の用に供する無線局の無線設備又は人命若しくは財産の保護、治安の維持、気象業務、電気事業に係る電気の供給の業務若しくは鉄道事業に係る列車の運行の業務の用に供する無線設備を損壊し、又はこれに物品を接触し、その他その無線設備の機能に障害を与えて無線通信を妨害した者は、 5年以下の懲役又は250万円以下の罰金に処する。

2 前項の未遂罪は、罰する。

とまあ、電波というのは人の命すら危険にさらす力を持っています。

ドローンの場合はここまで重い罪に問われるケースは稀だと思います。実際には「不法無線局」になるケースがあり、その場合は以下のように記載されています。

第110条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
一 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、無線局を開設した者
二 第4条の規定による免許又は第27条の18第1項の規定による登録がないのに、かつ、第70条の7第1項、第70条の8第1項又は第70条の9第1項の規定によらないで、無線局を運用した者
三 以下省略

この場合は100万円以下の罰金または一年以下の懲役。これでも重い罪ですよね。それだけ電波法違反というのは外に影響を与えてしまうということなんです。

あなたのドローン大丈夫ですか?

あなたのドローンって日本の法律に適合していますか? 電波を発するものは全て「技術適合マーク」がなければ違法になるってご存知でした?

携帯もあなたのお家の無線ルータにもこのマークがあるはずです。

総務省が電波を発する製品に義務付けている技適マーク。もちろんDJIの日本仕様にもついています。

ですが、某通販サイトで販売されているドローンには記載のないものが結構あります。出力は決して大きくないですが違法は違法。捕まったら100万円罰金!? になるかも知れません。

ですので、必ず技適マークのついたドローンを選んでください。安いからといって手を出してしまうと、被る必要のない懲罰を受けてしまうことに・・・受けたくないですよね?

技適マークがあるのは主に2.4GHz帯を使っているドローン

ドローンには使って良い周波数帯がいくつかありますが、今のドローンの主流は2.4GHz帯です。そのほかに5GHz帯を使っているドローンがレース用ドローンや業務用ドローンに多々あります。

ですが、日本の現行法律下では5GHz帯の通信設備には技適マークのようなものは存在しません。とはいえ5GHz帯を使っているドローンは存在する・・・。技適がない通信機器は使えないのに・・・

5GHz帯を使うには免許が必要

5GHz帯を使うにはアマチュア無線技士もしくは陸上特殊無線技士の免許が必要になります。さらに無線局開局申請をし、これまた開局免許を取得しなければなりません。

つまり

STEP1 アマチュア無線技士(4級以上)または陸上特殊無線技士(3級以上)を取得
STEP2 総務大臣(各地方の総合通信局)に申請し無線局開局免許を取得

これで晴れて5GHz帯のドローンが使えるというわけです。

さらに

アマチュア無線技士はホビーユース。陸上特殊無線技士は業務使用と明確に分けられています。

ですが、ここで注意が必要です。実際には陸上特殊無線技士に割り当てられた周波数帯だけでは海外の5GHz帯のドローンの周波数帯域をカバーできません。

なので、業務使用といえども「アマチュア無線免許の業務用目的外使用」という形で運用することになります。

もしくは海外製ドローンの送信機を改造して日本の業務用帯域しか使わないように改造する。今のところ、それしか手はないようです。

この辺りは私が運営しているもう一つのサイト「55drone」で読者の方が詳細に調べてくださいました。
https://55drone.com/2016/10/27/lisence/ のコメント欄にその方とのやりとりが掲載されているので参考にしてください。

私も地元の通信局に確認したところ、この見解で問題ないと回答をもらっています。

というわけで、日本で5GHz帯のドローンを使いたいなら、「アマチュア無線技士」と「陸上特殊無線技士」の両方を持っていた方が現時点では良いでしょう。

かくいう私は「3級特殊無線技士」しか持っていないので、「アマチュア無線技士4級」取ろうと思っています(笑)。

5GHz帯使用のメリット

5GHz帯を使うメリットは映像の遅延が少ないということです。それだけリアルタイムに映像が見られるのでレースドローンのように100分の何秒を争う世界では必須です。

ですので、レース用ドローンはほとんどがこの周波数帯を映像用の通信に使っています。

また、DJI製ドローンの場合はアメリカ仕様は通信距離が長くなっています。

日本仕様4kmに対して、アメリカ仕様7Kmです。出力も違うし通信方式も異なるようですが、5GHz帯を使うことで映像配信のクオリティをあげています。

ドローンになくてはならない映像配信のために5GHz帯は是非とも使いたいところ。障害物が少ない環境下では通信速度は速いので災害派遣や人の目が届かない場所の調査などには打って付けです。

アメリカ向けのDJIドローンの場合は2.4GHz帯と5GHz帯をうまく使い分けているようですね。日本は2.4GHz帯のみなのは残念ですが・・・。

まとめ

ドローンを飛ばすのには免許はいりません、現時点では。ですが5GHz帯を使いたいなら無線技士の免許が必要です。それもできれば海外仕様との違いを補うために「アマチュア無線技士」と「陸上特殊無線技士」の両方を持っているのが理想的。

それから通販サイトや量販店で売られている違法ドローンにも注意が必要です。2.4GHz帯を使っている送信機には「必ず」「技適マーク」があることを確認してくださいね。

(JUIDA認定講師 Happydrone)

 

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