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DJI農業用ドローンAGRAS MG-1日本始動!?

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【この記事でわかることは!?】

すでに中国、韓国をはじめ

各国で活躍を始めている

DJIの農薬散布ドローン「MG-1」が始動!

その実力を徹底分析しました!

ドローン世界トップブランドDJIのドローン農業活用の答え。それがAGRAS MG-1

農薬散布ドローンの真打ちDJI AGRAS MG-1に農水協認可がおりました。
現在、DJIは販売体制を整える準備をしています。

一方で日本製の農業用ドローンにはない、カンタンに飛行プランを作成し
ほぼ自動で農薬散布をしてくれるスマートモードの使用は
現時点では認められていません。

今後は、法整備、認可制度の見直し等で、
この自動機能も使えるようになるのではと言われています。

このDJI AGRAS MG-1。

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DJIの本気度を見る上でも絶好の機種です。
ファントムシリーズで培った安全飛行のノウハウを
どんな形で具現化したのか。
分析してみたいと思います。

DJI農業革命AGRAS MG-1のスゴ技機能紹介

中国、韓国ではすでに販売されているMG-1。
ドローンナンバー1メーカーDJIが会社の威信をかけて市場投入したきたモデルです。
農薬散布ドローンとして、どんなにスゴイ機能が搭載されているのか、
ひとつづつ紹介していきます。

最高の効率性、手作業の40倍のスピード

最大飛行速度79,2km/h
最大作業速度28.8km/hの卓越したスピード。

最大10kgの農薬、肥料を搭載できるペイロード能力
大容量12000mAhにより
バッテリーの続く限り、働きまくる。

それがARGAS MG-1です。

飛行時間10分で4,000~6,000平方メートルの面積をカバーする
活動力!

1時間の作業では、なんと7-10エーカーにも及びます!
※1エーカーが約4,000平方メートルなので、28,000平方メートルから40,000平方メートル

その作業効率は手作業の40倍から60倍になります。

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またインテリジェントメモリー機能により
バッテリー、農薬や肥料が切れて作業が中断した場合は
バッテリー交換やタンク再充填後に
メモリーに記憶された最終飛行ポイントから飛行を再開するんです。

現在、日本の改正航空法下では、操縦者と監視者が義務付けられ
自動飛行による農薬、肥料散布はできません。

しかし、このMG-1の素晴らしい機能を生かさない手はないですよね。
法改正、規制緩和に向けて話が進んでいるとのこと。
近い将来、このMG-1の自動飛行農薬散布が日本全国で
行われる時代が来るのは間違いないですね!

さらに、インテリジェントスプレーシステムが搭載され、
飛行速度によって散布量を自動的に調整し、
常に農薬や肥料を均等に散布することができます。

農薬、肥料の量を高い精度で調整することができるので、
汚染低減や無駄な量をまかないで済みます。
これはコスト削減にもつながるので
農家の方々にとっては大きなメリットになることは確実です!

ダストとの戦い。信頼性と耐久性を兼ね備え、悪環境下でも安定した作業を行う

農薬散布に使用される機器は、ダスト、すなわちホコリとの戦いを制しなければなりません。
そして、薬剤使用に関連して腐食というリスクもあります。
そのため、メンテナンス費用がかさみ、機材のライフは短くなってしまうものです。

MG-1はこのホコリによるダメージ、腐食などの劣化を極力抑えるため、
密閉型ボディを採用しています。

また動作時に機体自体に発生する熱も自らの劣化を早めることになるわけですが、
MG-1は遠心冷却システムを搭載しているので、
高い冷却効率を発揮し機体を冷やします。

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高負荷作業中でもマシントラブルを未然に防ぐ対策がすでに施されているのです!
飛行中に舞い上がる土などを含めた粒子状物質の侵入を防ぐ
三重フィルターを装備しています。

機体前部の吸気口から、このフィルターを通して
周囲の空気を機体内部に取り込み
その空気は機体のアーム部からモーターにいたるまで、

そして各部品や機体内部の熱を大気中に放出します。

このシステムにより、モーターのライフを従来比の3倍まで伸ばすことが
できるようになったとのこと!

農薬散布ドローンはラジコンヘリと比べると
初期投資は低いとはいえ、
実際に作業できる装備にすると、約200万円には届く価格になります。

マシントラブルは未然に防ぎたいものですし、
モーターのライフは長いに越したことはありませんよね。

ペイロード10kgの威力

日本で農水協の認可を取得したドローンはMG-1を含め、4モデル。
ほかのモデルの農薬散布能力と比較してみました

スペック紹介

●スカイマスターMMC940C

農薬搭載量4リットル
一度に散布できる面積は5aなので約5,000平方メートル

この面積を5~6分で作業できる性能。
ただし、電波が届くのは200mで、
200mを超えると自動帰還する機能が搭載されています。

●ヨコヤマコーポレーションDAX4

薬剤タンク10リッター
一回の飛行での散布能力は1ha。つまり10,000平方メートル!

この面積を8-10分で作業可能とのこと。
電波の届く範囲は公表されていませんが、
最低でも1haの面積は電波が届くのでしょう。

●DJI ARGAS MG-1

ペイロード10kg。薬剤タンク容量は10リッター
一回の飛行では4,000平方メートルから6,000平方メートルです。
最大伝送距離は1km(遮るもの、干渉を受けない状況)となっています。

スペック比較分析

1 ペイロード。薬剤タンク容量

MMC940ACが5リッターですが、
DAX04とMG-1は10リッター。

2 散布能力

MMC940ACは5-6分で50a
DAX04は10分で1ha
MG-1は10分で40a-60a。

3 機体の重量(タンクが空の状態)

MMC940ACは8kg(バッテリー含む)
DAX04 16.2kg(バッテリー含む)
MG-1は8.8kg(バッテリー除く)

ここまでの項目をみると、
DAX04とMMC940Cの農薬散布能力はほぼ同等で
MG-1の約2倍です。

さすがはMade in Japanですね!
MG-1は作業性能では、どうやらこの2モデルにはかなわないようです。

4 フェールセーフ機能

MMC940Cは電波が届かなくなったときにリターンホーム機能が作動します。
DAX04は電波遮断時に同様にホームポイントに戻ってきます。

DJIファントムシリーズ同様、MG-1も電波遮断時のゴーホーム機能は搭載されています。
また送信機にはゴーホーム機能があるので

必要に応じてホームポイントまで帰還させることができます。
バッテリー残量等も3モデルともモニタリングできるので

いずれの機種も帰還させることはカンタンにできそうです。
この4ポイントを見る限り、
日本製のMMC940CとDAX04が優秀ですね!

AGRAS MG-1の使いやすさ、その可能性

今回、MG-1が農水協の認可を受けた条件として
現在のところ搭載されている自動飛行モードは使用できません。
自動飛行モードのスマートモードを活用できなければ
本来の性能は発揮できないと思うのですが。。

認可の第1段階として、まずは日本製の2モデルと同じ条件で
認可がおりた状態というわけです。
次のステップとして自動飛行を視野に入れたあらたな形の認可を
目指しているとのこと。

自動飛行については法整備面も緩和の検討が積極的にススメられています。
では、もしARGAS MG-1の全機能が使えるようになった場合、
どんなことができるようになるのか見てみましょう。

これぞDJIの本気! スマートモードのすごさ

たった数回のボタンタッチでフライトプランを作ることができます。
1 スタートポイントに移動してワンプッシュ
2 縦方向のエンドポイントに移動してワンプッシュ
3 自動飛行の方向を右か左を選ぶワンプッシュ
4 スマートモードを選んで
5 ある2つのボタンを同時にプッシュ
6 完了を示すLEDが点滅し始めたら自動飛行開始!

このステップで設定に基づいてジグザグに飛行して散布作業を自動で行ってくれます。

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もちろんマニュアルでも可能ですが、
作業効率、人員削減、労力低減という意味では
この機能が使えないのは、宝の持ち腐れ状態ですね。

なるべく早い時期に法規制緩和が実現することを願ってやみません。
実際、この設定をしてデモ飛行をしている
動画がありますが、これならラクチンだと思いました。

法律の関係上、この機能を使うにしても
操縦者、監視者は必要かと思いますが、
操縦者の負担は明らかに少なく、
風の影響等もドローン任せでいけますから!

高度自動調整機能がスゴイ!

MG-1には地面からの高度を設定すれば、
地形が変わっても、その高度で作業を続ける機能がついています!

これまで起伏がある田畑での作業では
地面からの距離を一定に保つために操縦者のスキルと目が
大きな要素をしめていて、農薬にしろ肥料散布にしろ、
操縦者によって農薬や肥料のまき具合が変化していました。

しかし、マイクロ波レーダーによって
MG-1は地面との距離を常に一定に保ってくれます。

この機能によるメリットはいくつかあります。

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●操縦者の操縦時の負担を軽減する
●起伏がある地形でも平地と変わらない農薬や肥料を均一に散布できる
●結果、収穫にも影響が出てくる

というメリットしかありません。

日本製のほかのモデルに同様の機能があるかは
メーカーページを見る限りは不明です。
もしないとすれば、この機能はMG-1の大きなアドバンテージになりますね!

折りたたみができる!

折りたたむと車のトランクにも入るコンパクトさを実現!
日本製モデルは折りたたみはできないですが、
MMC940ACは1m程度の幅なので収納の自由度は高いです。

一方のDAX04は最大幅が1.6mを超えているので
メーカーでも軽トラックに積載可能とうたっています。
ではARGAS MG-1はどうかというと
おりたたむと全長、全幅とも78センチと本当にコンパクトに!

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専用送信機と多機能LEDモニター

DJIがドローントップメーカーたる所以のひとつに
ドローンに特化した送信機があります。
ファントムシリーズ、インスパイアシリーズともに
空撮に特化し、飛ばしやすさ、撮影のしやすさを考え
テストにテストを重ねた使いやすさを実現しています。

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一方、他社の多くは従来のラジコン飛行機やラジコンヘリの
送信機を流用し、各ボタンに機能を割り当てています。
MG-1は最初から農薬や肥料散布をするために開発されているため
MG-1の送信機は

●飛ばしやすさ
●カンタン設定
●飛行状態、散布状態のモニタリング

ができるようになっています。

自動飛行のスマートモードへの設定もしかりですが、
農薬散布量もダイヤルで調整できます。

モニタリングできるのは
●ドローンのバッテリー残量
●飛行モードの確認
●噴霧が作動確認

●噴霧量(噴霧速度L/分)確認
●ドローン高度
●飛行速度

このLEDを確認しながら、実機の動きを見ることで
作業がどのように行われているか、
気体の状態はどうかといったところまで
明確に把握しながら作業をススメられます。

インテリジェントメモリーの可能性

記事途中で前述しましたがインテリジェントメモリー機能の有用性を考えてみます。
バッテリー切れ、噴霧する液体切れはモニターで確認できます。
一旦、バッテリー交換や液体補充をおこなったあと、
このメモリー機能がないと

「だいたいこのあたりで作業が中断したから、このあたりから作業再開」
という判断を操縦者と監視者で行うことになります。

ですが、広い田畑。明確にこの場所を特定できるでしょうか?
噴霧場所の重複、あるいは不足がでてくる可能性は高いと容易に想像できます。

一方、インテリジェントメモリー機能あるMG-1の場合
メモリーに記憶された飛行ポイントから飛行再開が可能です。

適切な薬剤散布をすることが
より多い収穫につながるとすれば
液剤噴霧の重複、不足はない方がいいに決まっています。

この機能をみるだけでも
ARGAS MG-1が本気で「農業に活用してもらうんだ!」という
伝わってくるんではないでしょうか?

ARGAS MG-1まとめ

農薬、肥料の薬剤散布のためだけにDJIが開発したARGAS MG-1。
やはり、世界トップドローンメーカーDJIのこだわりが随所にありました。
●飛行をカンタンに
●作業を効率的に
●操縦者の負担軽減

このあたりはDJIの空撮ドローンとコンセプトは全く同じ!
最新空撮ドローンのPhantom4ProのすごさからもMG-1の可能性を感じます!

すべてにおいて、現段階では他機種を凌駕していると私は感じました。
作業能力こそ、日本製モデルには及びませんが、
上記の3ポイントを考えると
むしろ作業能力は高くなるのではと思えるほどです。

これだけの機能があれば
MG-1のオペレーターの養成すら簡単になるでしょう。

人手不足が取りざたされる農業界において
効率的かつコストを抑えた収穫アップは大きな課題です。

その中で、農薬や肥料散布の省力化は必須の項目のひとつといえます。
このMG-1を導入するだけで
多くのメリットが有ることを本当に強く、強く感じます。

このDJI ARGAS MG-1がきっかけとなって
農薬散布ドローンの性能が向上し
ほんとうの意味でのドローンの恩恵を農業界がうけられるように
なる時代が、そう遠くない時期に来ますね!

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

  1. 依田 みつなお より:

    最高の機能を備えた機種ですね。
    質問ですが、散布は基本上から下方向にするものですが、例えば下から上方に散布(キーウイやブドウ棚)出来る機能はついていますか。また、付けられますか?

    1. happy より:

      依田様

      コメントありがとうございます。
      また記事を見てくださり、ありがとうございます。

      さて、ご質問の件ですが
      散布および噴霧方向は下方向のみです。

      ノズルも下方向の対応タイプだけが
      販売される予定です。

      ドローンはご承知のとおり
      プロペラの推力および揚力で飛行しますので
      上方向に液剤を散布すると
      飛散してしまい

      実質的には散布は不可能です。

      どうぞよろしくお願いたします。

      Happydronelife
      運営責任者 松永和仁

  2. 依田ミツナオ より:

    お返事ありがとうございます。今思案していますのは、粘液性のある薬剤、肥料を考えており上向き散布しても付着できる液剤が出来たら棚のある作物に対し、かなり軽作業になると。また、質問ですが下方タイプの噴霧ノズルは粘液性のある液剤でも対応可能ですか?

    1. happy より:

      依田様

      明けましておめでとうございます。
      ご質問ありがとうございます。

      今回の質問については詳細がまだ発表になっていないので
      私も正確な情報がありません。

      当店が取引をしております日本代理店に確認し
      ご回答申し上げます。

      ご承知のとおり、年始ですので代理店もお休みを頂いておりますので
      いましばらくお時間をいただければ幸いです。

      よろしくお願い申し上げます。

    2. happy より:

      依田様

      お世話になっております。
      日本代理店に問い合わせをしたところ
      MG-1には複数タイプのノズルが用意される予定です

      ただ、粘液性のある薬剤や肥料に対応した
      ノズルもあると思われます。

      日本仕様の詳細はまだ未確定ですので
      正式に発表されるまでは
      対応可能かを明言することはできない状況です。

      正確な情報が入りましたら
      またお知らせいたします。

      よろしくお願いいたします。

      松永

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